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自律神経と整体①
自律神経と整体① 自律神経とは?
自律神経とは、自分の意思とは関係なく、刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしている神経のことです。
例えば、手を動かす、足を動かす、ということは意識すればできますが、胃や腸を動かしたり、血液を流したり血圧の上げ下げを自在に変えようとしてもできません。
体の機能で、意識してもできないことはすべて自律神経によってコントロールしています。
主に内臓を動かす、血液を流す、栄養を吸収する、老廃物を回収する、などです。
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つからなり、この2つがバランスよくはたらくことで、健康状態を保っています。
この2つは正反対のはたらきをする事で体の機能を状況に応じてバランスを保っています。
そして、近年特にこの「自律神経」が乱れていることが原因となって、さまざまな不調があらわれている人が増えているのです。
疲れがとれない、眠れない、肩がこる、といったものからガンにいたるまで、自律神経の乱れが原因であると考えられる人が増えていますし、不調に悩む方本人も、ストレスなどで自律神経が乱れているのが原因では?と実感している人が増えています。
別の機会により詳しくお伝えしようと思いますが、交感神経と副交感神経それぞれについて触れておきます。
交感神経と副交感神経
自律神経は、交感神経(活動モード)と副交感神経(休息モード)という正反対のはたらきをする2つの神経から成り立っています。
交感神経とは?
交感神経がはたらくのは主に日中活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時にはたらきます。
仕事・家事・育児・運動・勉強などをしている時ということになります。
この交感神経が優位に働くとき、心拍数は増えて、筋肉がかたくなって、血管は細く収縮します。
活動モードになっているので、すぐに反応できる体勢になっている言えます。
仕事中など、臨機応変に動けるのも、家事をこなせるのも、スポーツ中、瞬時に反応できるのも、交感神経が優位にはたらいているからです。
副交感神経とは?
逆に副交感神経が優位にはたらくのはおもに夜です。
眠っている時がピークで、そのほかにも、食事中やお風呂にはいっている時など、ゆったり気分でリラックスしている時に優位にはたらきます。
体の反応も交感神経とは逆に心拍数は落ち着き、筋肉もゆるんで、血管もふわっと弛緩します。
そして、胃や腸などの消化器系の動きがさかんになるので、栄養の吸収や老廃物の排出といったはたらき=新陳代謝、疲労の回復、ケガなどの治すような働きがおこなわれ、元気な体に戻す作業をする働きです。
気分的には、ゆったりのんびりしてきます。
整体を受けて、トロ~ンと気持ちよく眠たくなっている時などは副交感神経が最高にはたらいている時ではないでしょうか?
2つの神経作用がバランスよく切り替わることが大切です。
仕事中、勉強中だから交感神経しかはたらいていない、寝ているから副交感神経しかはたらいていないというわけではありません。
例えるなら、仕事中、勉強中は交感神経が7割で副交感神経が3割で働いていたり、ぐっすり眠っているから交感神経が1割で副交感神経が9割で働いている、という感じです。
緊張やストレスを感じると交感神経が強くはたらきます。
気持ちの合う同僚と気持ちよく仕事をしているとき、例えば交感神経が5割ですが、苦手な上司から仕事のについて色々と言われているような時は同じ仕事中でも交感神経が9割というように違うでしょう。
また、感受性の違いから、上司に色々言われているような時であっても、人にどう思われるか気になる人やクヨクヨしがちな人は、例えば交感神経が9割以上でしょうし、色々と言われる事を聞き流せる人にとっては交感神経が3割だったりあるでしょう。
この仕組みを理解して頑張る時とリフレッシュ(リラックス)を上手にコントロールできるようにしていきましょう。
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