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自律神経と整体 ~咳(せき)~
自律神経と整体 ~咳(せき)~
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自律神経のバランスが乱れていると、風邪でもないのに咳が止まらなくなることがあります。
そこで、自律神経のバランスが乱れるとなぜ咳が出るのか? その原因は? どんな咳なのか? その対策は? といったことについてお伝えしたいと思います。
咳が出る原因とは?
風邪を引いたときなどに咳が出るのは、「体の中に侵入してきた異物を外へ出すため」 です。
しかし自律神経失調症から来る咳は、風邪をひいた時などに出る咳とはすこし種類がちがいます。
自律神経失調症は、活動をつかさどる 『交感神経』と、休息や体の回復をつかさどる 『副交感神経』 のバランスがくずれている状態です。
このときには、心臓や肺などのはたらきに関係している自律神経も乱れてしまうのです。
ストレスや不安に押しつぶされそうになったとき、わたしたちは自分の体を守るために、交感神経のはたらきを優位にして活性化させています。
ということは、体の中のはたらきが活性化するということ。
脈拍は速くなったり、血圧が上昇したりします。
そんな交感神経の過剰な反応を止めようと、今度は正反対のはたらきをする副交感神経もあわててはたらきを活性化させます。
しかし、自律神経のバランスがうまくとれていない状態にあるために、副交感神経も過剰にはたらいて、今度は血圧が低くなり過ぎてしまい、両極端な変化に見舞われます。
副交感神経がはたらいているときは、気管や気道が狭くなります。
息をするための通り道となる部分が狭くなっているので、呼吸が苦しくなって、「げほげほ」と結果として咳が止まらなくなることがあるのです。
もちろん咳には、ぜんそく、アレルギー、もしくはその他の病気からくる場合もありますので、ドクターの診断を受けずに断定することはできません。
「咳が止まらない」、「咳止めも効かない」 という状態が続くようなら、先ずは病院で診察が必要でしょう。
特くに何もないのであれば、自律神経のバランスが乱れて出ている咳である可能性が高くなるでしょう。
どんな咳が出るのか?
特徴として、風邪を引いているわけでもないのに、首を触ったり冷たい空気を吸い込んだりしたときなどに咳が続きます。
また、夜間によく咳が出る傾向があります。
これは、夜になると副交感神経が優位になることが原因でしょう。
咳の症状としては、空咳であることが多いようです。
では、自律神経失調症からくる咳への対策として、どんな方法があるのでしょうか?
ふだんの生活の中でできる方法をいくつかお伝えします。
咳への対策
咳が出ないようにする方法をいくつかお伝えします。
①横向きに眠る
あお向けで寝ていると、鼻水がのどに流れやすくなることが原因で、咳が出やすくなることもあります。
横向きで寝るようにしてみましょう。
また、横向きで寝ている姿勢は、副交感神経のはたらきが強まったことで狭くなった気管や気道を広げるのに有効な方法でもあります。
※改善後は仰向け寝が良いです。
②鼻呼吸を意識しよう
口呼吸をしている方は、無意識のうちにいつも口が開いていることになります。
いつも口が開いていると、のどが乾燥しやすくなるので咳がひどくなる原因になります。
鼻呼吸をするように心がけるとともに、口が開いていることに気がついたら、すぐに口を閉じるように意識してみましょう。
③マスクをする
マスクをすることでのどの乾燥を防げます。
マスクの中で湿った息が充満するので、加湿器を使用しているような潤いが保てます。
この方法、とても手軽ではありますが、意外と効果を感じる人が多い方法です。
ちなみに、鼻を覆わないでマスクをつける人もいますが、のどの乾燥を防ぐためには鼻も覆うようにマスクをしましょう。
④あたたかい飲み物を飲む
咳の対策に有効なのはあたたかい飲み物。
冷たい飲み物はのどを刺激するので、副交感神経のはたらきによって収縮した気管がますます収縮して、咳が止まらなくなってしまうこともあるので注しましょう。
あたたかい飲み物を少しずつ飲むことで、湯気でのどを潤すことができるでしょう。
また、「ハチミツは小児用咳止めシロップよりも効果がある」 という研究結果も出ているほどで「ハチミツ」を、ぜひあたたかい飲み物に入れて飲んで、咳対策をしましょう。
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