温湿布と冷湿布の使い分けについて①
こんにちは、今回は日々の臨床の中で患者さんによく質問を受ける内容についてお伝えしたいと思います。
温湿布と冷湿布、肩や腰の調子が悪い時のために常備している人も多いようです。
この温湿布と冷湿布の使い分けがわからない、と質問をよく受けます。
温湿布と冷湿布、どちらを使うべきか?
温湿布・冷湿布は、肩こりや腰の不調で気になる部分に貼ることで、症状の度合いにもよりますが一時的に緩和され楽に感じることがあります。
しかし、あなたは「温湿布・冷湿は、どちらを使ったらよいのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
正解はあなたの体が一番良くしっていて、基本的には気持ちが良い、心地が良いと感じる方を選んでいただければ良いと思います。
実際に貼ってみると、当然のことながら冷湿布はひんやり冷たく感じ、温湿布はポカポカ温かく感じます。
このひんやり冷たい感覚、ポカポカ温かい感覚が続いている間は、あなたが選んだ湿布が心地よいものであれば、肩や腰のコリ感が和らいでいるように感られでしょう。
これは、痛みを感じる脳と、コリのあるところをつなぐ神経の仕組みを使うことで、痛みが緩和され楽になったと感じています。
脳へ痛みを伝える神経よりも、「湿布を貼ってヒンヤリする」「ポカポカ温かくて気持ちがいい」という感覚を伝える神経の方が速く脳へ伝えるため、湿布を貼ることで痛みを抑制して症状が緩和されたように感じるという仕組みです。
また、湿布には、消炎・鎮痛剤が含まれていますので、「痛みが消えた!」という事もあります。
ですが、これは症状が重ければ重いほどあまり変化を感じられないことが多いようです。
温湿布と冷湿布の使い分け
温湿布と冷湿布は、上記のように心地よさで『痛み』を感覚的に和らげる効果があることがわかりました。
では、この使い分けはどうしたら良いか? という疑問がわくと思います。
ここまでは、心地よければどちらでもよいということでしたが、温湿布と冷湿布に使用されている成分の違いから、患部の状態により合っている湿布を使えるといいですよね?
次回はその成分と、症例をあげてどちらの湿布がより適しているかについてお伝えしたいと思います。 つづく
湿布は残念ながら治療薬ではありません。
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