前回は、眠っている間にこってしまうのはなぜなのかをお伝えしました。
今回は、このようなカラダにならないための、または改善させるための対策についてお伝えしたいと思います。
睡眠時のこり対策
1. 帰宅後の室内照明はリラックスできる色、明るさに
夕暮れの空はオレンジ色ですよね、その頃からカラダは睡眠に向けてリラックス状態へと徐々に移行していきます。
ですが、夕暮れの街も、帰宅の際の電車の中も照明が明るくなかなか夕焼け色を感じることができません。
なので、帰宅後はお部屋を間接照明などにして、目に入る光の刺激量も押さえることができると、リラックスを促す神経系が優位になりやすいです。
日中興奮している神経の状態をリラックスさせて入眠することが睡眠時のこり予防につながります。
2. パソコン・スマホを使う時の明るさ
多くの人が毎日使っているパソコンやスマホ、タブレット画面からの光も、睡眠時のこりを招く要因となります。
はじめにお伝えしたように、夕焼け色の照明に明るさを落としたとしても、その中でパソコンやスマホ、タブレットを使うと、屋内の明るさとのギャップで自律神経系のバランスが崩れて、睡眠の質が低下する恐れがあります。
パソコンやスマホ、タブレットを使う時は、書類や本の文字が無理なく読める程度の明るさを目安に調節しましょう。
明るさを押さえるように設定して使用すると目の筋肉の負担も低減されて、睡眠の質を下げる妨げも防止できると思います。
3. 帰宅したらひと息つく時間をつくる
仕事でパソコンやタブレットを多用することは避けられない人は、帰宅したら可能な限りパソコンやタブレット、スマホは使わないにこしたことはありません。
明るさからの刺激で神経が休まらないだけでなく、思考回路がONのままになっているために、心の緊張が解けないといったことが睡眠時のこりの原因になり得るからです。
忙しい人は、たとえ10分でも良いので、なるべくリラックスできる服装や場所(ソファでくつろぐなど)で、目を閉じてみましょう。
この時、好きな香りのアロマや、好きな音楽を流してみたり、温かい飲み物(できれば刺激の少ない白湯やハーブティーなど)を口にしながら気持ちを落ち着かせることができると良いですね。
4. 飲酒・夜食にも要注意
仕事の事は忘れて、のんびりした気分になりたい時、嫌なことを忘れたい時にお酒の力を借りるという人もいるかと思います。
しかし、ついつい深酒してしまうとかえって逆効果です。
これについては夜食にも同じで、睡眠中に内臓を休ませることができないとその反応で筋肉が緊張を引き起こすことがあります。
その影響から翌朝の背中や首肩こり、胃腸の不調となって現れます。
5. 寝具が合わないと思ったら、まずはタオルケットで調整
朝、首や肩のこりを感じると枕が合わないせいかとすぐに買い替えを検討する人がいます。
一時的な筋肉のコリが生じていることが原因かもしれないため、その日の体調に合わせて、枕の高さを調整しやすいタオルケットを代用した枕にしたり、ひざ下に座布団や枕を置いて腰の負担を軽くしたりなどの、ほんの少し高さ調整して様子をみましょう。
6. 1日を振り返る
ストレスが多い毎日を送っている人は「今日もツライ1日だった」と思うかもしれません。
ストレスを溜め込むと、睡眠中に歯のくいしばったり、歯ぎしりなどをして、首や肩に力が入るといったことが起こりやすくなります。
帰宅後、入浴中やその後に今日1日の中で、嫌だったことを再び思い出したり、後悔することよりも、少しでも良かったと思えることを振り返ったり、旅行や趣味など興味ある雑誌や本を眺めてみたりと、頭の中のこりも和らげてから就寝時間を迎えるようにしましょう。
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