前回は、画像検査に写らない痛みについて、各画像検査の特徴、検査の結果「異常なし」と言われる人の割合についてお伝えしました。
今回は前回の引き続き、検査の結果「特に異常が見当たらない」と言われたにもかかわらず、なぜ強い痛みを訴える患者さんがいるのか?
また、そのように言われたら?について、お伝えしたいと思います。
「異常無し」を、まずは受け入れること
より詳しくカラダの状態が映し出されるMRI検査で「特に異常が見当たらない」と言われたにもかかわらず、なぜ強い痛を訴える患者さんがいるのでしょうか?
「強い痛みから解放されたい」と、何が原因でこの痛みが出ているのかを突き止めることに意識が集中してしまった患者さんは、医師からの「異常無し」の結果を、素直に受け入れることができません。
「こんなに痛いのに、原因がはっきりしない?じゃあ治らずに、ずっとこと痛みを我慢し続けるの?」と考えるようになってしまいます。
私は、このようなクライアントさんが来院される度に、「異常無し」の受け止め方の方向性を提案しています。
「異常無し」ということは、骨折や感染がなく、もちろん癌のような命に関わる病気がないということですから、本来、とても喜ばしいことだからです。
画像診断異状なしということは、西洋医学の専門領域では「あなたは大丈夫ですよ」 というお墨付きをもらった、と捉えられるからです。
人が経験する痛みの原因が、全てはっきりわかっているわけではありません。
特に腰痛症の場合では、約5人に1人の割合でしか画像検査で検知されず、原因がわからない人のほうが圧倒的に多いことを
前回お伝えしました。
さらに、痛みの難しいところは、たとえ原因があって、そこを手術などによって完全に除去された場合でも、しつこく痛みだけが残る場合もあるからです。
必要以上に「痛みの原因探し」にとらわれて疲れ果ててしまっては、それがストレスとなって不眠症やうつ病を併発することもあります。
ですから、画像診断で「異常無し」という結果が出たのでしたら、まずはその事を受け入れてみましょう。
画像ではわからない質感の違い?
つきたてのお餅と、何日か放置した同じ色、大きさ、形のお餅があったとします。
この2つを、それぞれ触ったり、食べたり、近づいて見れば、その 違いはわかると思います。
しかし、これを3m離れた距離から同じ場所で同じ背景をカメラで写した写真だけで、この2個のお餅の質感の違いがわかるでしょうか?
画像診断は、これに似ていると思います。
実際触れたり、見たりすることができない、カラダの中。
痛みを出している神経の形態に異常があるわけでもないのです。
長年、痛みを感じ続けたため、神経の可塑性(かそせい)と呼ばれる、質の変化が起きているだけです。
もちろん、神経が萎縮したり、変性が末期的になっていれば、画像検査でも判別できるでしょう。
しかし、初期の状態では、正常な神経か、痛みを感じている神経なのかは、最新機器を使っても簡単には判別できないのが現状です。
「異常なし」と言われても一喜一憂しない
MRI検査やCTスキャンなどの詳細な検査の結果が、常に症状と一致するわけではありません。
なので「異常なし」結果に、一喜一憂しないことも大切です。
確かに、画像診断技術の進歩によって、体内の情報がより多くわかるようになってきました。
しかし、画像情報だけでは説明のつかない、痛みは沢山あります。
例えば、腰椎椎間板ヘルニアがあっても、日常生活に支障を来たすことなく、普通に生活を送っている人がいる一方で、画像上は経年の変化しか認められないにもかかわらず、強い痛みやしびれがあるため、生活に支障がでている人もいるのです。
この違いは、画像診断だけでは判明しません。
特に、慢性の痛みを訴える患者さんには、痛みを引き起こす多くの要因が複雑に絡み合っていることが多く、痛みが出ている部分のスキャンだけではハッキリしないことも多いのです。
患者さんは、自分の症状や訴えと画像診断結果に差があったとしても、一喜一憂しないようにしましょう。
もちろん、画像から得た情報が多いことに越した事はありませんが、その結果だけが全てではないことを、受け止めることが大切です。
川越総合整体院では、今回取り上げたような検査の結果、「異常なし」の痛み・こり・しびれに対して、医師とは違う視点、または専門外のカラダのゆがみに着目した結果、大幅に症状が軽くなった、なくなったという実績があります。
もしあなたが、まだ本格的にカラダのゆがみに対して、取り組まれていないのでしたら、一度ご相談下さい。
検査で異常が見当たらない「痛み・こり・しびれ」それはカラだのゆがみから起こっているのかもしれません。
ゆがみから起こる「痛み・こり・しびれ」専門の整体なら
川越総合整体院