カラダのゆがみや生活習慣、それらの影響を受け続けた加齢による
膝の痛みがある場合は、まずそれ以上症状を悪化させないための工夫が重要となります。
日常生活の中では、どのようなことに気をつければいいのでしょうか?
今回は、気をつけるポイントについてお伝えしたいと思います。
ある調査結果によると
40歳以上の63%に見られるという膝(ひざ)の痛み。
多くの中高年層が抱える悩みのひとつです。
改善させることが一番ですが、まずは症状を悪化させないために、日常生活でもあなた自身の取り組み、工夫が必要です。
ひざの痛みがある場合の生活のコツについてお伝えします。
ひざの痛みがある人への生活のポイント
ひざの痛みがある場合に気をつけていただきたい生活のポイントについて、まとめました。
まずはこれ以上、症状を悪化させないためにも、ぜひ意識してみてください。
座り方のポイント
できるだけ背筋を伸ばして座りましょう。
背中を丸くした猫背などの崩れた姿勢は、ひざだけでなく腰の関節にも大きな負担をかけます。
逆に姿勢を正していれば、関節だけではなく、筋肉にもあまり負担がかかりません。
また、床に座るときは、俗にいう
「体育座り」は避けましょう。
この状態で長い時間座っている時、ひざや腰など、全身の関節、筋肉に重要な役割を果たす骨盤のバランスに影響を与えます。
ひざに痛みがある場合は特に注意しましょう。
O脚によってひざの痛みが起こっている場合は、
アヒル座り(ペタンコ座り?)をエクササイズとしてすると効果的です。
(O脚の人は硬くなってやりづらい動きですので、無理はしないように)
これは、正座の状態から左右の脚を外側に広げて、その間にお尻を入れて床にペタンと座る方法です。
O脚の人の場合はひざの関節の内側にばかり力がかかる傾向にあります。
なので、この座り方をすると関節が逆の動きになるので外側にも力が加わり、ひざの痛みの緩和効果が期待できるでしょう。
また、ひざを90度以上曲げない生活を心がけることも大切です。
正座は避け、できるだけ椅子を利用しましょう。
トイレは和式トイレではなく様式を、布団ではなくベッドを使用するとよいと思います。
正座をする機会は昔に比べて少なくなっています。
ですが、どうしても正座が必要な場面では、お尻と脚の間になにか1枚(薄い座布団を二つ折りにしたものや、畳んだタオルケットなど)挟むと、ひざへの負担が軽減されます。
靴選びのポイント
ひざの痛みがある、ないに限らずですが、とくにひざの痛みがある場合は自分の足に合った歩きやすい靴を選ぶようにしましょう。
かかとが低く、軽くて比較的柔らかい素材のものは歩行時にひざへ余計な負担をかけないのでおすすめです。
以下のような靴下は、できるだけ避けるようにしましょう。
・ハイヒール
かかとの高い靴を履くと前傾姿勢になりやすいです。
さらに、慣れていないのに無理して履いているような場合は、お尻が後ろに突き出る、ひざが伸びないなどの格好になるケースが多いです。
このような姿勢は、腰やひざの関節に大きな負担をかけてしまいます。
どうしても履かなければならない状況以外では、できるだけ控えるようにしましょう。
・ミュール、サンダル
かかとがホールドされていない靴の場合は足が不安定な状態になるため、つま先に体重がかかる歩き方になってしまう傾向があります。
そうすると、バランスを保とうと自然にひざが曲がり、ハイヒールのときと同じように前傾姿勢になるため、ひざ関節に負担がかかります。
膝を冷やさないためのポイント
下半身が冷えると血行不良になって、脚の筋肉が硬くなってひざを動かしづらくなります。
また、冷えると関節の動きも硬くなるため、動く範囲が制限されて、さらに動かしづらくなるという悪循環になる可能性があります。
寒い季節の外出時や暑い季節に冷房のきいた部屋で過ごす際は、できるだけスカートよりもパンツを選びましょう。
また、ひざ掛けやショールなどを持参すると、さらにいいでしょう。
携帯用カイロを冷えやすい部位(ひざの内側のやや下)に貼ったり、温熱効果のあるひざサポーターを使うのもおすすめです。
そして、一日の終わりにはゆっくりお風呂に浸かり、下半身はもちろん、全身の血行をよくしておきましょう。
電車やバスなどほ乗り物に乗る際のポイント
長時間同じ姿勢で座っているとひざの関節やその周りの筋肉が硬くなるため、歩き出しがつらくなります。
新幹線や飛行機では、たまに車内を歩いたりトイレに立ったりして血行を促すといいでしょう。
長距離のバスや車での旅行などの場合は車内を動き回ることはできないので、休憩の時は用事がなくても下車して、カラダを動かすようにしましょう。
ひざに痛みがある場合は、短時間の移動でも動きだしが大変になることがあります。
電車や路線バスなどに乗った場合は、座っているときにできるだけひざの曲げ伸ばしをしておくといいでしょう。
動かしておくことで、歩き始めがスムーズになります。
ひざのお皿を回すようにマッサージするのもいいでしょう。
この他
・できるだけ姿勢を正して行動する(猫背などの前傾姿勢を避ける)
・同じ姿勢を続けない
・足元に注意して歩く
・階段などでは手すりを使うなどの注意も必要です。
生活の中に少しでも工夫を加えるだけでひざの痛みの緩和・予防につながることを忘れず、ぜひ意識してください。
これらの取り組みを続けても、なかなか改善されないひざの痛みでお悩みであれば一度、
川越総合整体院にご相談下さい。