調子が悪い人に、疲れがひどい人に「座って休んで」というような声をかけることは一般的にあるかと思います。
座って安静にする=カラダへの負担が軽いというイメージがあるからなのですが、そんな安静にしている姿勢でも、座っている時間が長時間に及ぶと腰痛を引き起こしてしまうことが多い、それはなぜなのか?
今回はそれについてお伝えしたいと思います。
じつは、座り姿勢は立ち姿勢よりも腰への負担が大きい!
たとえ座って安静にしていても、イスに長時間座っているだけで、どうして腰痛が起こってしまうのでしょう。
それは、意外と知られていない座り姿勢は立ち姿勢よりも腰への負担が大きいという事実です。
たとえ姿勢を意識して背筋を伸ばしてきちんと座っていても、座り姿勢による腰へのの負担は、立ち姿勢に比べて約1.5倍近くになると言われています。
また、デスクワークの際は体勢が前かがみの座り姿勢になる傾向がありますが、そうなると、腰への負担は立ち姿勢と比べて約2倍近くにまで増えてしまうのです。
その他、ソファに座った際も、お尻がソファの座面に沈みすぎることによって、体勢が前かがみに近いような姿勢になってしまうと同様に、腰への負担はかなり大きくなることが考えられます。
ずっと立っているだけでも腰痛になりやすいのに、座り姿勢の方がさらに負担が大きいとなると、「長時間座っていると、腰痛になるのは必然的」ということがわかります。
ポイントは「動かない」から腰痛になりやすい!
座り姿勢が腰痛を引き起こしやすいもうひとつの大きな理由として挙げられるのが、「立っている時に比べて、座っていため動かない」という点です。
立ち姿勢は座っている時に比べると、カラダは不安定になりますので、無意識のうちにバランスを保とうとして多少は動いたり、状況に応じて移動したりします。
ですがイスに座っている場合は、イスの座面に腰をすえているわけですので、ほとんど動かないでしょう。
この「動きのなさ」が筋肉を硬直させて、さらには「腰の特定の部分にずっと負荷をかけ続ける」という状態になりやすいのです。
時には「立って、カラダを動かす」を実践しましょう!
長時間座り続けることで、引き起こされる腰痛を防ぐには、座りっぱなしにならないよう、1時間に最低1回は立って、軽く伸びをしたり、少しでも周りを歩くというようにすることをおすすめします。
それが無理だとしても、2時間に1回は「立って動く」という動作を意識的に入れましょう。
例えば、出社してから昼休みまでの間に1回、昼休みから退社するまでの間に2~3回のトイレ休憩をはさめば、8時間労働として考えると、2時間ごとの立って動く動作は最低限のところでは可能です。
トイレに行くだけではなく、背筋を伸ばすストレッチなどを軽くしておくとよいでしょう。
ちょっとした、カラダへの気づかいが、日々の体調管理には大切になります。
コツコツ続けることは、大きな予防にもなるのです!
川越総合整体院