足の親指のつけ根が痛くなる、またその痛みが続いているという人がいます。
このような痛みをなぜ感じるのでしょうか?
今回は、そのような痛みを感じるときに、何が起こっているのかについてお伝えしたいと思います。
外反母趾になると、親指のつけ根が痛くなることがあります。
これは単に、靴の内側に当たるからというだけではありません。
外反母趾の痛みの原因は?
外反母趾による痛みの原因についてですが、合わない靴、きつい靴などで足の親指が当たり、皮膚だけでなく内側の骨がこすれて、刺激を受け続けると、皮膚の下の※
滑液包(かつえきほう)が炎症を起こし、滑液包炎になってしまい痛みを感じるようになります。
【※滑液包は、正常であれば中に少量の体液が入っており、クッションの役割をしています。
滑液包は、組織が互いにこすれあって起こる摩擦を減らし、損傷するのを防いでいます。
一部の滑液包は皮膚のすぐ下にあります。】
外反母趾になると、足の骨が出っ張っているように見えますが、これは深横中手靭帯(しんおうちゅうしゅじんたい)という、足の指を束ねている関節のゆるみです。
深横中手靭帯のゆるみにより、足の親指のつけ根の関節が外側にずれてしまい、足の親指の先が人差し指のほうに向かって、「くの字」型の足先になってしまうのです。
症状が進むにつれて、
親指のつけ根に痛みが出たり治ったりをくりかえす場合があります。
外反母趾の変形はこのときに進行しているといわれています。
個人差がありますが、一般的には痛みを感じたあと1~2か月ほどで、急に親指のつけ根の骨が出っ張ってきたり、曲がったりしてくることが多いようです。
つけ根の痛みはそのうちなくなっていきますが、親指の変形が自然に元に戻るということはありません。
初期の段階でバランス調節や矯正をおこなうと、変形が緩和され、なおかつその後の悪化も低減したり、予防できたりします。
くり返す痛みを放置し続けた結果、骨が変形しきってしまい、矯正が難しくなっているということも考えられます。
足の変形を食い止めるためにも、痛みを感じたら、すぐに対処をするようにしましょう。
痛くならない外反母趾も「外反母趾は、痛いときに骨の変形が進行している」とお伝えしましたが、痛みがないからといって、安心はできません。
外反母趾は、痛くなくなったり痛みが治まったりを繰り返しながら、徐々に重症化していくからです。
なので、痛みが落ち着いたから大丈夫といってなにもしないでいると、さらに骨が出っ張ったり、曲がったりして、ひどい外反母趾へと進行してしまうこともあるからです。
痛みのある、なしに関わらず、外反母趾による変形が進むと、足裏のバランスが崩れて、
足裏だけでなく全身に影響を及ぼし、腰痛や頭痛、肩こり、めまいなど、さまざまな不調を引き起こしてしまう可能性だってあります。
外反母趾は、親指が曲がってしまう疾患で終わりではなく、そこから二次的にあらわれる障害が問題です。
足の親指の痛みや違和感、変形による外反母趾に気づいたときは、早めに適切な治療をし、足裏を含む、全身のバランスを整えるようにしましょう。
外反母趾による痛みと、初期の変形を矯正し、全身のバランスを整えるなら
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