足底筋膜炎(そくていきんまくえん)は、かかとの底に痛みを引き起こします。
足底筋膜は、かかとを足の前方につないでいる細い靱帯で、 足や全身への衝撃を緩和されるための足のアーチをサポートし、歩行に重要な働きをしています。
足底筋膜炎と思われる症状で、当院を訪れる方も少なくありません。
足底筋膜靭帯は運動、スポーツ、カラダのバランスによっては負担が激しくなる箇所で、 通常これらの靭帯は、足の土踏まずをサポートする衝撃吸収材として作用しているのですが、 足に過度の負荷がかかると、この靭帯を痛めてしまうことがあります。
そうすると、足底筋膜が炎症を起こし、この炎症がかかとの痛みやコリの原因となります。
原因
比較的に短期間で体重が増えた、太りすぎまたは肥満である場合には、足底筋膜炎を発症するリスクが高くなります。
これは、足底筋膜靭帯上にかかる圧力の増加によるものプラス、ともなう不良姿勢。
妊娠している女性は、多くの場合、妊娠後期に足底筋膜炎を発症することがあります。
中・長距離ランナーやジョギングを趣味とする人も、足底筋膜のトラブルを起こす可能性が高くなります。
また、工場労働者や接客業の方など、立っていることがほとんどという仕事をしている場合も、発症の可能性は高いです。
年齢によっても確率がたかまります。
これは、負担をかけ続ける期間が長い、または筋力の低下で発症しやすくなるということです。
40代以降で上記のような仕事に携わっている人は、男性も女性も足底筋膜炎を発症するリスクが最も高くなっていますが、 男性よりも女性はとくに高く発症します。(ハイヒールなどの影響が考えられます)
土踏まずのアーチが高い、または平らであるなど、アーチのバランスに問題がある場合、足底筋膜炎を発症することがあります。
その他に、アキレス腱が緊張している人も、足底筋膜の痛みの原因となります。
靴底が柔らかく、アーチサポートが良くない靴を履くだけでも、足底筋膜炎になることがあります。
足底筋膜炎は、踵骨棘(かかとの骨が増殖して、トゲのようになる状態)によるものではありません。
10人のうち、1人に踵骨骨棘があるといわれ、踵骨骨棘がある20人のうち1人にしか痛みは起こっていないというデータもあります。
症状
足底筋膜炎と思われる主な症状は、かかとの底の痛みやコリであり、 これは時間の経過と共に徐々に発症します。
たいていは片足に起こりやすいのですが、なかには両足に発症することもあります。
「鈍い痛み」と表現する人もいれば、「鋭い痛み」と表現する人もいて、かかとから外側に延びる足の底にヒリヒリ感や痛みを感じる人もいます。
また、痛みを感じやすいタイミングとして、朝ベッドから起き上がって歩き始めた時、あるいはしばらくの間座ったり、横になったりした後の動きはじめ、階段を昇り降りするときに出るという人がいます。
逆に、動いているときは痛まず、座ったり、横になったときなどに痛み出すという人もいます。
このような症状を長期間様子をみていたり、適切な治療を受けずにいた場合、慢性的なかかとの痛みを発症することがあり、 それにより、カラダのバランスが崩れて歩き方が変わり、足、膝、腰痛を引き起こすことがあります。
セルフケア
まず、一日3回〜4回、足を床から離した状態に保って、15〜20分間氷などで冷やし、炎症や腫れを抑えます。
運動、スポーツをされている人の場合、運動量を下げるかまたは変更してみてください。
足のアーチをしっかりサポートするような靴に履き替えるなどをして、入浴後または、おやすみ前にストレッチを行い筋肉をケアすることて、痛みを和らげるのに役立つことがあります。
これらのセルフケアを試しても、なかなか良くならない場合は、いちど
川越総合整体院へご相談下さい。