とくに何かしたわけでもないのに、肩がこる感じがする、そのような人は、
普段あまり意識することのない呼吸に原因があるかもしれません。
呼吸は、浅いと代謝そのものが低下するので、血流が悪くなってしまい、その結果、肩こりなどを感じやすくなることもあるのです。
正しい呼吸を身につけて、肩だけではなく、カラダ全体の状態を良くしていきましょう。
ストレスや姿勢で浅くなる呼吸
呼吸は姿勢や感情によって大きく左右されます。
姿勢と感情と分けましたが、
この2つは密接につながっています。
例えば、落ち込んでいる人で胸を張っている人はいるでしょうか?
むしろ、肩や背中を丸めて「しょんぼり」していませんか?
これは一例ですが、感情と姿勢は関係していることがわかります。
この他、肩や背中を丸めやすいのは、デスクワークをしている時です。
このような姿勢でいると、呼吸は浅くなってしまいます。
次に感情からについてですが、強いストレスや恐怖を感じているとき、私たちの身体は
交感神経が優位になるため呼吸が早く、浅くなってしまいます。
逆に、自律神経のバランスが取れているときは、適度なテンポと深さで呼吸をしています。
生活にストレスが多い人は呼吸が浅くなりがちです。
そのような毎日を続けていくと、やがてカラダに不調が出やすくなります。
呼吸を意識すると自律神経が整い、カラダに必要な量の酸素が供給されて、さらに免疫力もアップします。
自律神経が乱れるとイライラしたり、不安になって攻撃的になったりと精神面に悪影響を与えてしまいます。
なので、気になっている人は、呼吸によってカラダもココロも元気にしていきましょう。
ポイントは深い呼吸を意識する
呼吸によって得られる酸素は私達のカラダを機能させる為に必要不可欠なものです。
もちろん、不足すると血行や血中の酸素の濃度も下がって、栄養や酸素がしっかり吸収されにくくなるため、カラダにとって不必要になった老廃物が滞りやすくなる事で、「肩こり」などの不調が現れやすくなるわけです。
代謝が落ちてしまうと、冷えや肥満になりやすくなるので、このようなことからも呼吸は重要な役割を持っているといえます。
正しい呼吸は健康への大事なステップのひとつ
深く、ゆっくりと息を吸う事で酸素をしっかり体内に送る事が出来るようになります。
呼吸が浅い人、
特に女性は胸式呼吸の人が多いと言われています。
このとき、膨らむ場所は字の如く「胸」になります。
しかし、深い呼吸を実践していくためには、腹式呼吸を意識することが大切です。
腹式呼吸という言葉を聞いたことはありますか?
大きく息を吸うとお腹が大きく膨らみます。
このとき、膨らむ場所は「お腹」で、これが腹式呼吸です。
仰向けになって寝転ぶと、必ず腹式呼吸をする事が出来ます。
チェックや練習するには、この状態でお腹に手を当てると、呼吸にあわせてお腹に置いた手が上下しているのがわかると思います。
そして、このお腹の動きを立ったまま出来る様にしていきます。
呼吸において重要なのは、息を吸う、という動作ではなく息を吐く、という動作にあります。
吐くことを意識して、そうすれば後は、勝手に入ってきます。(吸えます)
ポイントは口で息を吐きて、鼻で息を吸う。
この動作をゆっくり、大きく行ってみましょう。
肺の中の空気をお腹から絞り出すように吐き切る気持ちで息を吐き出して、その後はだせいにまかせて、鼻で空気を吸い込みます。
吸い込む時に、お腹がゆっくりと大きくなるのを感じて下さい。(手を当ててチェックしてもいいでしょう)
この呼吸法を無意識でも出来る様に、1日2〜30回程度を目安に練習してみましょう。
また時々、呼吸に意識を向けたり、疲れを感じた時にでも気がついたときに行う事で更に効果が高まるでしょう。
ゆったりとした、深い呼吸を身につけて、肩こりをはじめとする、疲労などを予防、改善させて疲れを残さないようにケアできる習慣を身につけてくださいね。
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