疲労は「誰にでもあること」と考えられがちで、はじめはちょっとした疲労感だったのが、次第に強い疲労感を感じるようになっても「疲れてるだけ、誰にでもあることだから大丈夫」と思ってしまっている方は少なくありません。
しかし、このように「疲労を甘く見る」という考え方が、後にとんでもない健康被害につながってしまう可能性もある、ということです。
疲労によって崩れていく、体のメカニズム
私たちの体は、自律神経などによって「体のメカニズムを正常に機能させる」という働きをしてくれているのですが、疲労が溜まった状態をずっと放置していると、このメカニズムがどんどん崩れてしまいます。
「疲れた体では、本来の力が発揮できない」
「少しくらい休んだくらいでは回復できない」
などという状態は、私たちも日常生活のなかでも多かれ少なかれ経験することです。
このような状態が、自律神経や脳や内臓、筋肉などの体のメカニズムにおいても、同じことが起こります。
慢性的な疲労によって、自律神経を中心とした「健康的な心身を保とうとするメカニズム」が崩れ、ホルモンバランスがおかしくなったり、免疫力が低下するなど、体だけではなく心にもその影響がでて思わぬ心身の健康被害を招くことになってしまうのです。
そこで次回は、疲労の蓄積によって引き起こされる不調についてお伝えしたいと思います。